もう2月も終わりというのに、今年初めての更新になってしまいました。
さて、あのアルパカはその後どうなったのかと言うと・・・。まさかの『未完成』！！
ん～、こう言うこともあるのです。

12月初め頃から図面を作り出し、半ばから編み初め、お正月休みにラストスパート！という勢いで着々と仕上げていき、身頃と袖のパーツが出来上がり、いよいよ袖つけと言うところまでは良かった・・・。しかし、袖をつけてみると、袖がちょっと太くそして丈も長め。襟の感じもちょっとイメージと違う。そんな問題がいろいろと出て来て、ガックリしながらしばらく放置。少し考えてこのままじゃたぶん着ないものになるなと判断し、襟ぐりと袖を編み直そうと決心しました。しかし季節はもう春の兆し・・・テンションダウンなので、今年の秋口の自分に「必ず直すよっ！」と誓い、残念ながら未完成という結果になりました・・・。

編み物は生地や革とは違ってサイズを合わせるのがすごく難しい。生地の場合は大きかったらそこをカットして縫い直せば済むことを、編み物は解いてやり直さなきゃいけない。その時の自分の力加減でも多少のサイズのずれもあるし、ほんとに難しいもんだなぁと思いました。こうやって失敗して経験していくんだなとも。友達のお母さんは、図面も作らず適当に編んでるらしい。私もいつかそんな風に出来るようになりたいなぁ。

というわけで、編み直す今後の自分のためにも、ここまで編んだ過程と失敗したところ、どう直すかなど記録しておきたいと思います。

基本的なサイズはこの本の「アランのカーディガン」を参考にしました。

◆使った材料
マンセル毛糸　スーパーファインアルパカ　＃10（白）18玉
※ちなみにこの毛糸肌触りはすごく良いですが、毛がすごく抜けます・・・。

◆道具
竹輪針80cm11号と14号


◇ゲージ
ゲージを計ります。メリヤス編みと模様編みのゲージは異なるので、模様編みも15cm角くらい編み、ゲージをとる必要があります。私は初めてそのゲージを作ったので、合ってるのか半信半疑ですが・・・。

ゲージにしたがってIllustratorで描いた図面です。
参考書より袖を短く、身幅をちょっと大きくし、襟ぐりは前後ろどちらでも着られるようにデザインを変更しました。

袖の図面


そしてexcelで編み図を作り、編み出しました。（図は最終的な図面を最後に載せるので省略）
模様編みの記号は自己流です。

リブの部分は11号針で「ねじり1目ゴム編み」で編みます。
どうして「ねじる」んだろう？と思いましたが、出来てみるとリブが際立って見た目が良いことを知りました。なるほどなぁ。

リブが編み終わり、身頃を編み始めました。
身頃を編む時は14号針に変えます。
私は針を変えるのを忘れて、何段か解いてやり直すということを2,3回やってしまいました・・・。図面に書いておくべきです。

編み図ではわかりづらいですが、模様はこんな風になってます。
前身頃が編み終わった時、出来上がりのサイズを確認したら、ちょっと細く上がってました。このまま編んだら袖が細くなりそうだと思って、袖を太く修正することにしました。

それがいけなかった・・・（涙）。

パーツが編み上がりました。
片方の袖が編み上がった時、袖に当ててサイズを確認すれば良かったのですが、それをせず・・・。

パーツを接いで襟ぐりのリブを編むところまで完成させてしまいました。

これは後ろ身頃側。
前後で着られるように襟ぐりを作りました。写真で見ると悪くなさそうですが、着てみると袖が太く襟ぐりも大きく、ちょっとイメージと違ったものになってしまいました。それから、極太糸なので意外と重たく、着ると下へ落ちるので着丈も少し長い感じがします。
これらの原因はすべて袖を太く修正したことだと思います・・・。
最初の通りにやっておけば良かった・・・（涙）。

気を取り直して、どう修正するかを考えます。
図面サイズと出来上がりサイズを比較すると・・・
・後ろ身頃幅：50cm → 52cm
・前身頃幅：25cm → 23cm
・着丈：60cm → 62cm
・袖丈（襟から）60cm → 56cm
・袖回り 36cm → 40cm

数字で出してみると難しくなりますが、実際着てみて、どこを直すか考えたいと思います。

そして修正した前後身頃と袖の図面。
緑で書いたところが修正箇所です。

パーツを全部編んで接いだら、襟ぐりを「ねじり1目ゴム編み」で12段編む。
前立ては別に11目作り目し、「ねじり1目ゴム編み」でボタンホールを入れながら編む。

そしてexcelで最終的な編み図を作り直しました。
今出来ることはココまで！
後は袖と襟ぐりを解いてやり直すのみ！！（泣）

半年後の自分、頑張れ～！！